【本音レビュー】『完全定本 四柱推命大全』は難しい?入門書の次に読んで感じた「景色の変化」

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「入門書で基礎は固めた。でも、この先どうやって深めていけばいいのかわからない……」

四柱推命を学んでいて、そんな壁にぶつかったことはありませんか?

今回レビューするのは、鍾 進添(しょう・しんてん)著・山道 帰一 訳注『完全定本 四柱推命大全』(河出書房新社)。台湾五術界の「人間国宝」とも言われる大家が、正統派四柱推命の奠義を余すところなく披露した「決定版」と呼ぶにふさわしい一冊です。

以前の記事で紹介した『命式が読める 四柱推命LESSONBOOK』(林 秀靜 著)を読み終えて「もっと深く学びたい!」と思った方の「次の一冊」として、わたしが心からおすすめする本です。

『命式が読める 四柱推命LESSONBOOK』レビュー記事はこちら

正直に言います。この本は簡単ではありません。でも、読み終えたときに見える景色がまるで違う——。そんな一冊です。

書籍情報

書名:『完全定本 四柱推命大全(新装版)』

著者: 鍾 進添(しょう・しんてん)

出版社: 河出書房新社

価格:4,290円(税込)

Amazon評価:★4.1(26件)

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入門書を卒業したあと、「次に何を読むか」問題

四柱推命を学ぶ方の多くが、あるタイミングで同じ壁にぶつかります。

  • 入門書で基礎は固めた
  • 命式も作れるようになった
  • 通変星や格局、用神の考え方も理解した

「でも、この先どうすれば?」

この問いに対する答えが見つからない。入門書を終えたあとの「次の一歩」が見えない、という宙ぶらりんの状態です。

わたしもまさにそうでした。林 秀靜さんの『LESSONBOOK』で実践的な読み解き力がつき、命式を「立体的に」見れるようになった。でも、もっと深く知りたいと思ったときに、「次はどの本?」という選択肢が見えなかったんです。

「入門書」と「古典」の間にある巨大なギャップ

四柱推命の学習には、実は大きな「断層」があります。

入門書は「わかりやすく」書かれていますが、そのぜいたくを全体像から切り取って簡略化したものです。一方、四柱推命の原典である『淵海子平』『子平真訣』『滴天髄』などの古典は、極めて難解。

「入門書では物足りない、でも古典はまだ早い」——この中間を埋める本が、実はとても少ないのです。

入門書は読者に寄り添った「ガイド」、古典は原典そのもの。その間をつなぐ「極めて充実した解説書」として、この『四柱推命大全』は唯一無二の存在だとわたしは思っています。

この本が「四柱推命の決定版」と言われる3つの理由

『完全定本 四柱推命大全』は、台湾でベストセラーとなった四柱推命の教科書を、著者の内弟子である山道帰一さんが丁寧に訳注したものです。

著者の鍾 進添さんは、中国福建省泉州の著名な暦家の長男に生まれ、五術全般を伝承。天文通書、仙学、医学、易学、命・卜、風水に精通する台湾の人間国宝的存在です。

この本の何が特別なのか。3つのポイントをお伝えします。

特徴①|古典のエッセンスを「読める形」で解説している

四柱推命の重要古典である『淵海子平』『子平真訣』『滴天髄』『星平會海』——これらの古典は四柱推命の「原典」とも言える文献ですが、そのまま読むのは極めて困難です。

本書は、これらの古典のエッセンスを現代の読者が理解できる形で解説しています。難解な部分には訳注者による注釈があり、懇切丁寧です。

楽天のレビューでも、こう評価されています。

「八字の重要な文献である『淵海子平』『子平真訣』『滴天髄』『星平會海』の解説です。難解な部分には注釈があり、懇切丁寧です。」

原典を直接読むのはまだ早いけれど、そのエッセンスは欲しい——という人にとって、これ以上ない一冊です。

特徴②|全432ページ・全6部構成の圆大なボリューム

本書は全432ページ、6部構成という圆大なボリュームです。

内容
第1部基礎理論(陰陽五行・天干地支・會合・沖・剋・刑・害)
第2部命式の出し方
第3部神殺の判断
第4部看命の方法(命式の読み解き方)
第5部命式の強弱と格局
第6部命式・歳運の解釈

基礎理論から始まり、命式の作成、神殺の判断、看命(命式の読み解き)、格局、そして歳運の解釈まで。四柱推命の「全体像」を体系的に学べる構成になっています。

入門書では触れられなかった「神殺」の判断、「六親論断」(父母兄弟妻子を命式から読む方法)までカバーされており、「こんな深い世界があったのか」と驚くこと間違いなしです。

特徴③|用神・喜神・忌神の取り方が徹底的に詳しい

四柱推命で最も重要なのが「用神」の判定です。これが正しく求められないと、占いの精度は大きく下がります。

本書は、用神・喜神・忌神の取り方が入門書とは比較にならないほど詳しいです。命式の強弱(身強・身弱)を判定した上で、どの五行を用神とするか、その判断プロセスが丁寧に解説されています。

著者の林 秀靜さんもブログで、「用神は四柱推命の要であり、それでやっと吉に赴き凶を避けることが可能になる」と語っていますが、本書こそその「用神を正確に求める力」をつけてくれる一冊です。

また、大運と歳運の判断では、命式の喜神・忌神の状況、大運と歳運との合・沖などを見て吉凶を判断する方法が詳述されており、「運の流れを読む」力が格段に上がります

この本を読んで、わたしに起きた3つの変化

変化①|四柱推命の「全体像」が初めて見えた

入門書で学んでいた頃は、四柱推命の世界の「一部」しか見えていませんでした。でも本書を読んでからは、基礎理論から神殺、格局、看命、歳運までが一本の線でつながって見えるようになりました

たとえるなら、入門書では地図の一部だけを見ていたのが、本書によって世界地図全体が見えるようになった感覚です。

Amazonのレビューでも、こんな声があります。

「素晴らしい本です。初学で独学には難しいと思いますが、本物の本という内容です。」

まさに「本物の本」という表現がぴったりです。

変化②|「神殺」という新しい視点が加わった

入門書ではほとんど触れられない「神殺」。本書では第3部を丸ごと使って詳しく解説しています。

神殺は「補助的に見る」という位置づけですが、命式の読み解きに奥行きを加えてくれる存在です。

たとえば、ある人の命式を通変星だけで読むと「まあまあ普通」に見えるのに、神殺を加味すると「なるほど、こういう特徴があるのか」と見えてくる。これは本書なしでは得られなかった視点です。

変化③|「運命の解釈」の精度が飛躍的に上がった

第6部の「命式・歳運の解釈」は、本書のハイライトです。

大運と10年単位で見る方法、歳運(流年)と命式の喜神・忌神の状況、大運と歳運との合・沖等を見て吉凶を判断する方法が詳細に書かれています。

入門書では「今年はこんな運気」と大まかに見ていたのが、本書では「なぜこの年にこういうことが起きるのか」のメカニズムが理解できるようになります。

これは実生活でも本当に役立ちます。「来年は注意が必要」「再来年は攻めどき」といった判断が、漠然とした占いではなく論理的な根拠をもってできるようになります。

正直に伝えたい「注意点」

この本は素晴らしい本ですが、誰にでもおすすめできるわけではありません。正直に注意点をお伝えします。

注意点①|初学で独学には難しい

Amazonのレビューでも「本物の本だが、初学で独学には難しい」と評価されています。また楽天のレビューでも「内容を理解出来るまで相当かかりそう」との声があります。

これは事実です。陰陽五行の基礎知識がない状態で本書に挑むのは、正直おすすめしません

わたしのおすすめは、以下の順番で基礎を固めてから本書に入ることです。

  1. 『一番わかりやすい はじめての四柱推命』(愛新覚羅ゆうはん)で基礎の基礎を固める
  2. 『[改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本』(林 秀靜)で基礎知識を固める
  3. 『命式が読める 四柱推命LESSONBOOK』(林 秀靜)で実践的な読み解き力をつける
  4. 本書『完全定本 四柱推命大全』で中〜上級レベルへ

つまり、基礎がしっかり入った状態で読むかどうかで、この本から得られるものが大きく変わるということです。

注意点②|一度で全部理解しようとしない

432ページもある本を、一度で全部理解しようとすると確実に挫折します。

わたしのおすすめは、「辞書的に使う」という読み方です。最初から通読するのではなく、命式を読み解いていて「ここがわからない」と思ったときに、該当の章を引く。

そうやって何度も繰り返し読んでいるうちに、気づいたら全体が見渡せるようになっている——そんなタイプの本です。

注意点③|「日本式」とは異なる部分がある

本書は台湾・香港で行われている中国本来の四柱推命をベースにしています。そのため、日本で一般的に広まっている日本式の四柱推命とは、一部判断方法が異なります。

たとえば、神殺を補助的に見る点、格局の取り方の細かい部分など。正直、日本式だけを学んできた方には最初は戸惑う部分もあるかもしれません。

ただし、四柱推命の「原典」に近い考え方を学ぶという意味では、本書以上に信頼できる本はなかなか見つからないでしょう。

こんな人におすすめ/おすすめしない

この本がおすすめな人、逆にあまりおすすめできない人を簡単な表にまとめてみました。

もしあなたがこの本を購入すべきか迷っているのであれば、判断材料の一つとして参考にしてみるのも良いかもしれません。

また、「おすすめしない人」に当てはまるからといって、必ずしも向いていないとは限りませんので、もしこの本が気になったのであればぜひ手に取ってみてください。

おすすめの人おすすめしない人
入門書を卒業して次のステップに進みたい四柱推命をまったく初めて学ぶ
四柱推命の「全体像」を体系的に学びたい手軽に占いたいだけ
用神・格局をより深く理解したいイラストやマンガで学びたい
古典のエッセンスに触れたい「わかりやすい」本を探している
一生の参考書として手元に置きたいすぐに使える実用書を探している

前のステップの本との比較

「前の入門書と何が違うの?」という方のために、比較表を作りました。

比較ポイント本書(四柱推命大全)『LESSONBOOK』(林 秀靜)『日本で一番わかりやすい』(林 秀靜)
レベル中級〜上級初級〜中級初級
ページ数432ページ256ページ208ページ
イラスト・マンガ図表中心マンガ充実カラー図解
神殺詳しく解説触れない触れない
古典の解説あり(淵海子平等)なしなし
用神の解説極めて詳細基本レベル詳しい
六親論断ありなしなし
使い方辞書的に何度も読む実践ドリル通読で基礎固め

本書は、入門書とはまったく異なる次元の本です。だからこそ、入門書で基礎を固めたあとに読むと、その価値が最大限に引き出せます。

学習ロードマップ|この本の立ち位置

四柱推命の学習ルートの中で、本書はこういう位置づけです。

  1. 『一番わかりやすい はじめての四柱推命』(愛新覚羅ゆうはん)で基礎の基礎を固める
  2. 『[改訂版]日本で一番わかりやすい四柱推命の本』(林 秀靜)で基礎知識を固める
  3. 『命式が読める 四柱推命LESSONBOOK』(林 秀靜)で実践的な読み解き力をつける
  4. 本書『完全定本 四柱推命大全』で中〜上級レベルへ ← 今ここ

もちろん、2や3を飛ばして本書から始めることも不可能ではありません。ただし、基礎知識があるとないとでは、本書から得られるものの深さがまるで違います。

「本物の四柱推命」を学ぶ覆悟が、人生の羅針盤を「精密な地図」に変えてくれる

正直に言います。この本は簡単ではありません。でも、基礎を固めた上で読めば、四柱推命の世界が分ゑて見えるようになる一冊です。

わたし自身、この本のおかげで——

  • 四柱推命の「全体像」が初めて見えた
  • 「神殺」という新しい視点が加わった
  • 運命の解釈の精度が飛躍的に上がった

という3つの変化を実感しました。

Amazonのレビュアーが「濃い内容で解説があり、自分のレベルを上げてくれる良書」と評価している通り、入門書を卒業した方が「次のレベル」に進むための最良の一冊です。

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単行本:定価4,290円(税込)

四柱推命を「趣味の占い」から「一生ものの知恵」に変えたい方に、自信を持っておすすめします。

この記事を書いた人
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こころを癒す魔術師
心にたまった傷と向き合って手放すとか、疲れを吐き出したりだとか。 そういった、一人だとちょっぴり大変だけど必要なことを「お手伝い」したりする、やさしい魔術師をやっています。 ここではスピリチュアル的観点を交えつつ、自分の心との向き合い方、癒し方、思考法などなどに役立ちそうな本を紹介しています。
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